刺激、誘因などの意味ですが、人事用語としては企業が目標達成のため販売店、消費者、社員などに与える報奨金、報酬を指します。社員への報酬としては特別賞与などのほか、最近では長期的な刺激策として自社株購入権の付与が注目されています。
社員のやる気を起こさせる手法としてはモチベーション(動機付け)がありますが、モチベーションが内面的に社員の意欲向上を図るのに対し、インセンティブは報酬という外側からの働きかけで意欲を引き出します。いわば馬の鼻先に人参をぶら下げるようなもので、より即物的な手法と言えます。
たとえば、実質的に給与の一部と化している賞与の何割かをインセンティブ・ボーナスとして、業績を上げた社員により多く支給することで、競争意識を刺激します。賞与の基本部分は全員に与えられるので生活への支障は少なく、また人件費の総額は変わらないので企業の負担もありません。
投稿者 横浜市 社会保険労務士法人エール | 港北区・新横浜の社労士がマイナンバー対応&労務問題解決 :2008年3月13日