2021.05.01

コロナ渦をどう生きるか

鎌倉です。

ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?

ゴールデンウィーク中、中学生の娘が、
「昨年1年間の授業を振り返り、テーマを決めて掘り下げ、プレゼン資料をつくる」
という宿題と格闘していました。テーマが決まらないと悩んだ末、
「コロナで変化した生活」というテーマで書くことにした、
と言ってパソコンに向かっていたのですが、ちょっと見てほしい、というので覗いたところ・・・
ショックをうけました。

去年はオンラインで始業式、
連休明けからWEB授業が本格化して7月までずっと在宅でオンライン授業になったこと、
WEB試験が成績に反映されるようになったこと、夏休みが少なくなったこと、
一日ずっとパソコンに向かってほどんど部屋から出ることがなくなり体調が悪くなっていったこと、
オンライン授業の休憩時間はYOUTUBEをみたり、友達とLINEしたり、
授業中チャットで集中できなくなったこと、
たくさんの宿題は出ているのに、やる気が起きず、自分で計画を立てることが上手くできなかったこと、
夜眠れず、朝起きるのが辛くなったこと、夏休みが明けて登校が始まっても部活動や夏の合宿中止、
文化祭やほとんどの行事がなくて毎日つまらなかったこと・・・・
そして、今年度は学校も登校できるようになって、体調も戻ってきたけれど、
昼食は一人で前を向いておしゃべりは控えて食べるなど、感染防止のための制約が多く、
今まで当たり前だと思っていたことも、どうして学校に行って授業を受けるのか、その授業に意味があるのか、
義務教育の意味も考えるようになった、と書いていました。
親としても反省する点は多く、何かあれば本人から相談があるだろうと見えていなかったこと、
本人に任せていたつもりでも自立していなければその段階ではなく、
寄り添った支援が不足していたことも感じた連休でした。
一方で、これまでのそうした思いを整理できるようになったことは成長ととらえ、
今は子供の感情と現状に向き合って、時間をかけて一緒に考えていくことが大切だと思うに至りました。

コロナ感染拡大防止のため、テレワークを推進している企業も多いと思いますが、
その副作用も見落とさないようにしたいですね。
メリット、デメリットの両面をみて、足りない部分をどう補う仕組をつくるのか、
個人の環境やレベルも含めてフォローや工夫も必要だろうと思います。
困ったらSOSがでるだろうではなく、足りない部分がある前提で声を拾いにいくことも大切かもしれません。
そして、テレワークでは、個人の力、自己コントロール力、自己責任、生産性が問われます。
成果をあげられる人もいれば、生産性が落ちてしまう人もいるでしょう。毎日当たり前のように会社に行き、
働く、ということは問い直され、より個人も、企業も、本質をつきつけられることを強く感じます。
経営者やリーダーは、マーケットの変化だけでなく、社内も変化の中にあることを理解し、対話の場をつくり、
丁寧に声を拾って試行錯誤の中で改善を重ねていく、企業も個人もその変化に合わせていろいろ試して、
調整しながら、進めていく必要がありますね。
変化が激しい時ほど、近いところもしっかり見る・・・・意識していきたいと思います。

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