鎌倉です。
緊急事態宣言が解除され、学校も分散登校、短時間授業が始まり、商業施設や店舗も時短しながらも再開し、
各種の取引がそろりと動き出し、日常生活が少しずつ取り戻されようとしています。
再度感染が広まらないように気を付けつつ、新しい生活はどのようになっていくのでしょう?
この約3か月という期間にあまりにも多くの変化があったと思います。
「働き方改革」 2019年4月に労基法の改正が施行されましたが、どんなに国が法律を改正し、規制を強化しても、な
かなか実態としては動かなかった(動けなかった)ことも、コロナウイルスの感染爆発という脅威によって、この3か月間に
3年くらい先の世界に・・・・いえ、一人一人の国民の意識の大きな変化も含めたら、もっと一気に時代が進んだ印象です。
多くの企業が突然の脅威にさらされ、環境の激変に、そして社内外に対して様々な対応に迫られました。
「出勤したくても会社に行くことが許されない」 という状況に突然、みんなが対応しなければならなくなりました。
それに対応しなければ、命の危険にさらされるとなれば、多くの企業において、できない理由を並べている時間は
ありませんでした。
その結果、多くの企業ではやったことのないテレワークを進めることになり、社員にノートPCを用意したり、
新しいシステムを最短で導入し、とにかく、場所を問わず働ける環境を短期間に用意することになりました。
そして、社員の家庭においても、学校や保育園の休校・休園といった状況が突然起こり、社員は自分と家族の在宅勤務や在宅学習
できる環境整備に直ちに対応しなければならなくなりました。家庭でもWifiの接続が悪いとか、子供のパソコンが足りないとか、
集中して仕事や勉強ができる部屋がないとか、家族全員が家の中にいて、どうすれば仕事と家庭を両立できるだろう? とか、
それぞれの家族にいろんな葛藤、ぶつかりあいや調整があったと思います。
普段なら、じっくり検討して、予算を組んで、優先順位をつけて、調整し時間をかけてやるところを、たった3か月の間で
進んでしまったのです。もちろん、ひずみが生じたり、うまくいかないところも沢山あったでしょうが、なりふり構わず、
とにかく進めたからこそ進んだことがあったと思います。 海に突然放り込まれたら、泳いだことがなくても泳ぐしかありません。
その中で経験したり、感じあったこと、協力しあったことは、痛みも大変なことも含めて、すごいことだと思うのです。
日本中で多くの人が一斉に体験した、ということがここからの日本、そして大勢の価値観を変えていくだろうと思います。
そして生活様式や取引慣行、これまでの社会ルール、企業の在り方、働く人の価値観、事業内容や仕事の進め方も
大きく変わっていく気がします。
どこでも仕事できる状況はノーマルになるかもしれない。
オフィスでなくても、社員がつながる方法は?
会社と家庭はもっと一体化するかも。
会社とは何か?会社に所属しているからこそできるたくさんのこと、
一人ではできない仕事、そして人とのつながりや安心感はかけがえのないもの。
でも、会社に居ればいい時代は終わり、自立と成果がより求められるでしょう。
会社の事業目的、理念に沿って、人が寄ってくるところが「会社」になるのかもしれません。
日常を取り戻すと同時に、次の世界を真剣に想像してみたいと思います。
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