鎌倉です。
先月、娘の小学校の卒業式に参列しました。
卒業式の最後に校長先生がマイケル・A・オズボーン博士の
「雇用の未来」に触れ、こんなお話をされました。
「ここにいる皆さんが大人になる頃・・・今、存在する職業の約半分は
AIによってなくなるかもしれないといわれています。
また、今はない新しい仕事が未来にたくさん生まれているかもしれません。
今後は何を人がして、何を機械に任せたら効率的か、棲み分けはもっと進んでいくでしょう。
でも、ロボットが進化していけば、人間ならではの価値は高まるはずです。
これから君たちは、激しい変化の時代を生きていきます。
忘れないでほしいことは、自分の頭で考えたり、感じたり、仲間と協力したり、
多様な考えを受け容れたり、人間性を磨いていくことがもっと大切になるということです・・・・・」
保護者に配布された卒業生が書いた「将来の夢」、そこに並んでいた仕事は
“サッカー選手”“プロ野球選手”そして “ユーチューバー”“ネットゲーム開発”
“ネットショップ”“ロボットに仕事をさせて遊ぶ” (新たな職業観ですね) 等々・・・・
晴れやかな子供たちの顔をみながら、新しい世代の職業観は多様化し、
大きく変化していくのだろうと思いました。
先日、エールのミーティングに、大学生が一日参加してくれました。
その学生さんは“Teal組織”(「上下関係も、売上目標も予算もなく
セルフマネジメントで圧倒的な成果をあげる組織)の理論を学んでいるところで、
従来の会社の形ではなく未来の組織はどうあるべきかデザインし、
そこに関わる人を幸せにしたいから社労士になるのが夢だ と話してくれました。
私はその発想に大きな衝撃を受けたのですが、会社組織も働き方も、既存の形に囚われず、
柔軟に考えることがこれからの経営では一層大切になると感じました。
そして、未来を考えたときに、大企業では難しいことも、中小企業だからこそ、
「まずはやってみる」というトップの決断で、トライ&エラーを重ね「人が中心の経営」に
シフトすることは可能だと思いました。
この4月から順次施行される“働き方改革”は、これまでの昭和型の働き方を、
雇用ルールを変更することによって、大きく方向転換するものです。
新元号が発表され、時代が変わる、そこから施行される法律です。
“ここから今までの働き方を変える、そうでなければ日本の未来は創れない”という
国の強制力をもった強いメッセージです。
法改正に関して、エールには多くのご相談が寄せられていますが、対応するなら
後手にまわるのではなくて、法改正を利用して先手を打つ方が未来を創れます。
”経営者の考え”と、“現場や現状”そして“法令・社内のルール”、
それぞれ3つの円を近づけていく支援をさせていただきながら、法改正対応の視点だけではなくて、
お客様と一緒に「“働く”を“楽しく”する」未来を考える、エールはそういう集団でありたいと思っています。
平成から新しい時代に動く時です。
さあ、次の時代へのよいスタートを切りたいですね!!